イギリスのパブ文化について、日本人の私にとって驚いたことがありました。
それは、パブにいる9割近くの人がビールやお酒を飲むだけで、おつまみ等を食べている人がいないということです。
私が日本にいる時の居酒屋での過ごし方は、まずビール等の飲み物を注文、その後おつまみを注文することが定番スタイルでした。また、バーはカクテル等の飲み物だけを楽しむ場合もありますが、ナッツやスナック菓子があることが多かったように感じます。
しかしイギリスのパブでは、基本的にビールを注文するだけでおつまみはありません。グラスが空いたらまた次のビール…と食べ物なしに飲み続ける人が多いように感じます。パブに初めて行った時には おつまみがない このスタイルに驚きました。
パブではみんなどのように過ごしているかというと、多くの人が家族や友人との会話を楽しんでいます。食事を目的に来ているわけではないので、会話を楽しむには飲み物さえあればいい、ということがよくわかります。この過ごし方はカフェと同じように感じます。カフェでコーヒーや紅茶を飲みながら家族や友人との会話を楽しむように、パブではビールを飲みながら会話を楽しむところなのだとわかりました。
といってもパブでは食事を全く用意していない、ということではありません。主にポテトチップス(イギリスでポテトチップスのことをCrispsといいます)ですが、日曜に食べることが定番の’サンデーロースト’などの料理もあり、パブで食事をいただくことができます。