イギリスに来て7ヶ月が経ちました。イギリスの友人に、日本が恋しくないかと聞かれ、はじめの3ヶ月ほどは引っ越しや生活に慣れることであまり感じていませんでしたが、今は様々なことが恋しいです。家族や友人に会えないこと、お風呂やサウナに気軽に入れないこと、そして、日本食が恋しいです。
日本の食材や調味料などは中華系スーパーで購入できますが、中華系スーパーで取り扱いのあるものは限られているため、そこで売られていないものが食べたくなります。中でも、「納豆」は近所の中華系スーパーで見つけることができず、食べたいです。ロンドンに行ったときに日本食を扱うスーパーで冷凍の納豆を見かけましたが、冷凍品は持ち歩きができないためその時は購入することを諦めました。
イギリスに来る前、日本にいる間に当分食べられないから食べておこうと思ったものは、意外と現時点ではあまり恋しくありません。納豆がこんなに食べたくなるとは私自身意外に思っています。たしかに、日本に住んでいたときは必ず冷蔵庫に納豆をストックしていたなと思い出しました。よくよく考えてみると、納豆の味や香り、食感や粘りは他の食材で代替の効かない食品だと思いました。
少し話が逸れますが、日本食が恋しくなったとき、日本食に近い味を求めに行くときは日本食レストランではなく、中華料理店に行くことにしています。イギリスに来て数ヶ月経った頃、なんとなく外食で日本食が食べたくなり近所の日本食レストランに行ってみました。日本食に近い味であるものの、想像していた味と比較してしまい、少しがっかりしたため、それ以降日本食レストランは友人から誘われない限り行かなくなりました。
ある時、夫の同僚と中華料理を食べに行く機会があり、私も同行し中華料理をいただきましたが、中華料理の味に懐かしさを感じました。それは日本で食べていた中華料理と近い味だったからだと思います。料理は餃子や炒めものなど、どれも本当に美味しく、懐かしくて感動しました。
戻りますが、今、日本食でなにが食べたいかと言うと、納豆です。納豆に想いを馳せる日が来るとは想定外でした。